「弁護士や司法書士に依頼したら、その後はどうなるの?」
「いつから借金の返済が楽になるの?」
専門家に相談する前は、手続きの流れが見えず、不安に思う方も多いはずです。
結論からお伝えすると、依頼をしたその日から促は止まり、借金の返済も一時的にストップします。
そこから実際に債権者への返済が再スタートするまでには、約4ヶ月程度の準備期間があります。
この記事では、任意整理を依頼した後の具体的なスケジュールと、それぞれのステップで何が起こるのかを分かりやすく解説します。
ご依頼から、和解(新しい返済計画の決定)が成立し、返済が始まるまでの一般的な任意整理の流れは以下の通りです。
STEP1:受任通知の発送(即日〜数日)
正式にご依頼いただくと、司法書士から債権者(カード会社など)へ「受任通知(介入通知)」を発送します。
これは「専門家が代理人になったので、今後は本人に直接連絡しないでください」という法的な通知です。
【ここがポイント!】
この通知が届いた時点で、取り立て・督促の電話や郵便物がピタリと止まります。
また、毎月の借金の返済も、手続きが終わるまで一時的にストップします。
STEP2:債権調査(約2ヶ月)
受任通知を送ると、債権者から「これまでの取引履歴」や「正確な借金残高」が開示されます。
これをもとに、「利息制限法に基づいた正しい借金額」を計算し直します(引き直し計算)。
この期間、お客様に行っていただく手続きは特にありません。
平穏な生活を取り戻し、家計を整える期間としてお過ごしください。
STEP3:和解交渉(約1ヶ月)
正確な借金額が確定したら、司法書士が債権者と交渉を行います。
ここで交渉するのは主に以下の2点です。
- 将来利息のカット:これから発生する利息をゼロにする
- 長期分割払い:3年〜5年(36回〜60回)での分割払いにする
※アコムやエポスカードなどは比較的スムーズに交渉が進む傾向にありますが、会社によって対応は異なります。
STEP4:和解成立(受任から約2〜3ヶ月後)
債権者と合意に至れば、「和解契約」を結びます。
これで新しい返済計画(毎月いくら返すか、いつまでに完済するか)が正式に決定します。
STEP5:返済開始(和解成立から約2ヶ月後)
和解が成立してから、準備期間を経て、いよいよ新しい計画での返済がスタートします。
一般的には、和解成立の翌月や翌々月から支払いが始まるケースが多いです。
この通知が届いた時点で、取り立て・督促・毎月の返済がピタリと止まります。
この期間、お客様に行っていただく手続きは特にありません。
・将来利息のカット(0%へ)
・長期分割払い(3年〜5年へ)
などを目指します。
これで新しい返済計画が正式に決定します。
無理のない金額で、完済へのゴールを目指しましょう。
疑問解決:費用の支払いと返済は重ならないの?
多くの方が不安に思うのが、「借金の返済と、司法書士への費用の支払いが重なると払えない!」という点です。
しかし、ご安心ください。基本的に支払いの時期は重なりません。
【費用の支払いイメージ】
- 依頼直後〜返済開始まで(約4ヶ月間)
借金の返済はストップしています。この期間を利用して、「司法書士費用」を分割で積み立てていただきます。
- 返済開始後
司法書士費用の支払いが終わった(または目処が立った)タイミングで、債権者への「借金返済」がスタートします。
このように、支払う先が「事務所」から「債権者」へ切り替わるイメージですので、二重払いになって生活が苦しくなることはありません。
まとめ:まずは4ヶ月、生活を立て直す期間があります
任意整理を依頼すると、最短でも約4ヶ月間は、業者への返済が止まります。
この期間は、単なる手続きの待ち時間ではなく、「自転車操業で疲弊した家計を正常に戻すためのリハビリ期間」でもあります。
「次のお給料日は、返済に追われず、落ち着いて迎えたい」
そう思われる方は、ぜひ一度無料相談をご利用ください。
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司法書士なみき法務事務所
監修者:司法書士なみき法務事務所 代表 並木康剛
埼玉司法書士会所属 第2017号
【経歴】
15年にわたり、債務整理案件(任意整理・自己破産・個人再生)に対応し、多くの相談者様の生活再建をサポートしてまいりました。一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。


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