債務整理によって得られる最大のメリットは、将来にわたる返済総額を大きく減らせる点にあります。
自己破産であれば借金がゼロになりますし、個人再生であれば、原則として借金が5分の1程度まで減額されます。
そして任意整理の場合は、将来利息がカットされることによって、返済総額が下がるという効果が最大のメリットです。
任意整理前後の返済シミュレーション
具体的な事例で比較する返済額の違い
では、実際に任意整理を行うことで、返済計画がどの程度変わるのか、具体的な数値を用いて見てみましょう。
債務整理前の支払いシミュレーション
毎月5万円を支払っていても、その多くが利息に充てられるため、元金がなかなか減らず、返済期間が長期化してしまう典型的なケースです。
任意整理後の返済シミュレーション
利息をカットし、元金のみを返済した場合
次に、専門家を通じて任意整理を行い、将来利息をカットし、元金300万円のみを返済する条件で和解が成立した場合を想定します。
ここでは、現在と同じく毎月5万円を支払い続けるという前提でシミュレーションします。
【重要な注釈】ここからのシミュレーションは、話を分かりやすくするための単純化した一例です。
•カード会社からの借入れ
•60回払い(5年間)で和解が成立した
という条件で計算しています。
実際には、
•借入先(消費者金融・信販会社など)
•借入期間や債務額
•あなた自身の返済能力
などによって、和解できる返済期間や月々の返済額は変わります。
3年の和解になる場合もあれば、5年以上の長期で和解できることもありますし、返済額が5万円ではなく4万円程度になるケースもあります。
一方で、取引期間が短い場合や、任意整理に非協力的な会社が含まれる場合には、条件が厳しくなることもあります。
最終的な条件は、専門家による個別交渉によって決まる点はご理解ください。
完済後の生活への影響
たとえ任意整理によって一時的に信用情報(いわゆるブラック状態)になったとしても、任意整理を最後までやり切り、完済してしまえば、それまで返済に充てていた毎月5万円を、そのまま貯金に回せる計算になります。「返済が終わらない不安」から解放され、確実に生活を立て直すスタートラインに立てることこそ、任意整理のメリットになります。
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司法書士なみき法務事務所
監修者:司法書士なみき法務事務所 代表 並木康剛
埼玉司法書士会所属 第2017号
【経歴】
15年にわたり、債務整理案件(任意整理・自己破産・個人再生)に対応し、多くの相談者様の生活再建をサポートしてまいりました。一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。


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